COLUMN
中小・中堅企業の採用改善
スタンス編:『本気』『誠実』『スピード』『選ばれるように』

この記事を書いた人
PrimoPinguino株式会社 代表取締役
木下 峻一
採用改善の専門家。営業代行・事業立ち上げ代行の株式会社コンフィデンスで人事キャリアをスタートし、以降、IT企業(中堅)、コンサルティング企業(上場)、IT・DX支援企業(ベンチャー)で人事を務めた後、現職。「採用は営業」を信条とし、「営業代行で培った『売れるノウハウ』を『採れるノウハウ』に変換しての採用改善」に強みを持つ。東京商工会議所や全国の業界団体で「中小企業・中堅企業の採用改善」をテーマにしたセミナー・講演多数。
東京商工会議所ビジネスサポートデスク 専門家派遣制度 登録専門家
人的資本コーディネーター®検定 運営委員
シリーズ「採用難に勝つ(克)!中小企業・中堅企業の採用改善」(全10回)
6回目の本記事では、「スタンス編:『本気』『誠実』『スピード』『選ばれるように』」についてお伝えします。
※ 本シリーズ投稿は、商工会議所や業界団体で開催している採用力強化セミナーの内容の一部を再構成したものです。

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▼ このページの内容 ▼
持つべきスタンス
本気で!中途半端にやらない
社長や役員が採用に本気になる
求職者からの連絡にはなるべくはやく返信(クイックレスポンス)
選ぶというより、選ばれるように(惹きつけ、口説き)
ウソや偽りは絶対にダメ!
積極的な情報提供、情報開示
(求職者が欲しい情報を先回りして提供→信頼を得やすくなる)
3つ目のSはスタンス(取り組み姿勢・やる気)です。採用に携わっている方にとっては釈迦に説法のこともあろうかと思いますが、今一度振り返りをしてみていただけると幸いです。
本気で取り組み、中途半端にやらない

社長や役員が採用に本気になること。この採用難の時代においては、経営者が採用に本気の会社ほど、採用に勝っている傾向があります。たとえば、中途採用の面接を一つ取っても、役員面接を最終でなく初回に持ってくるのは有効な手法ですし、その面接の中で経営者自らが自社のことを端的かつ静かなる中にも熱く語り、惹きつけを行い口説く・・・採用に勝っている会社の大きな共通項です。もちろん、これは一例ですが、経営者が採用に本気になるというのは、この採用難の時代においてはもはや不可欠と言っても過言ではないと考えます。
求職者からの連絡にはなるべく早く返信する

これは、忙しい求職者にとっては、連絡をしてきたその瞬間がもっとも温度感が高く、時間の経過とともに温度感は下がっていくためです。そのため、営業時間内であれば1時間位内、どんなに遅くとも当日中に返信をすることを強くオススメします。求人媒体によっては、応募受付時に自動で返信を行う機能もありますので、これをうまく活用するのも一つの手です。
選ぶというより、選ばれるように

少子高齢化で労働人口が年々減少し、働き方の多様化も進んでいる(求職者にとって選択肢が増えた)採用難の今日においては、「選ばれる」ことを強く意識してください。もちろん、選ぶ(選考する)ことは大事ですし、ゴマをすることも媚を売る必要もありません。ただ、「上から目線」「選んでやる」といった態度(スタンス)は、求職者に伝わるものです。もし、これをやってしまっている場合はすぐに止めていただきつつ、求職者を惹きつける、口説くことに重点を置くようにしていきましょう。ときには、会社の方から求職者に対して、"告白"(=あなたの◯◯な経験/成果/スキルにとても魅力を感じている。一緒に仕事したい!)することも有効です。
常に誠実で。嘘や偽り、騙しは、絶対にダメ!

そして、もっとも重要なことは、常に誠実であること。嘘や偽り、騙しは、絶対にダメ!です。会社が求職者を選ぶときに、誠実さを見ていることが多いのと同じく、求職者もまた、会社を選ぶときに、誠実さを見ています。誠実採用こそ、王道にして近道であることを忘れないでいただきたいと思います。
さて、この嘘や偽りに関して。こうした不誠実な行いは、今も昔も、口コミで広がるものです。(悪いものほど広がります。)たとえば、新卒採用の面接で「あの会社の選考は✕✕だった」と後輩に共有されたり(私も大学の就活時期に、ゼミやサークルの先輩から様々な情報の共有を受けていました)、最近ですと企業の口コミサイトやGoogleマップのレビューに記載されます。それだけではありません。いまの時代は、X(ツイッター)といったSNSで、匿名で記載もしくは"晒される"こともあります。口コミサイトと違って、投稿者も相手方(会社)の名前も匿名ではあるものの、わずかな情報から名前が特定されてしまうと、大炎上。言うまでもなく、悪いのは、炎上するような不誠実なことを行った企業側です。(気になった方は、「内定取り消し」などのキーワードで、SNSを検索してみてください。)
いまの時代、「これくらい大丈夫だろう」と不誠実に対応してしまうと、とんでもないことになりますので、お気をつけください。「本当は✕✕なんだけど、求人票には◯◯とだけ書いておいて、面接のときに口頭で✕✕と説明しよう」、こういったこともNGです。繰り返しになりますが、誠実採用こそ王道にして近道です。皆様は大丈夫かと思いますが、このことをこれからもお留めおきいただければ幸いです。
求職者が欲しい情報を先回りして提供する

求職者からの信頼を勝ち得るには、常に誠実であることに加えて、積極的な情報提供・情報開示、求職者が欲しい情報を先回りして提供することが重要です。選考時によく聞かれる質問や数値で回答できるもの(例:有休消化率、男女比率、離職率など)は、求人票や会社紹介資料、採用サイト、そのほか補足資料・ツールに、予め記載しておくと良いです。中には、離職率などのように「できれば書きたくない」ものもあるかもしれません。ですが、入社すればいずれわかることなので、であれば、包み隠さず開示した方が、信頼を得やすいですし、ミスマッチも防ぐことができます。あわせて、求職者の不安に先回りをした補足説明もぜひやってみてください。
本記事のまとめ
持つべきスタンス
本気で!中途半端にやらない
社長や役員が採用に本気になる
求職者からの連絡にはなるべくはやく返信(クイックレスポンス)
選ぶというより、選ばれるように(惹きつけ、口説き)
ウソや偽りは絶対にダメ!
積極的な情報提供、情報開示
(求職者が欲しい情報を先回りして提供→信頼を得やすくなる)
ポイント
『誠実採用こそ、王道にして近道』
採用に勝っている会社は、「採用戦略やコンセプト(どのように戦うか)がある」、「求人にストーリーがあり、共感を得やすい」、そして「社長や役員といった経営陣が採用に本気である」、この3つの共通項があります。もし、足りていないあるいは弱い箇所があれば、ぜひ補強をしてみてください。それだけでも、採用力は強化できます。
次回は、「選択編:立てた戦略に基づいて採用手法を選び実行する」をお届けします。

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