COLUMN
中小・中堅企業の採用改善
採用に勝つための準備 ~4つのS~

この記事を書いた人
PrimoPinguino株式会社 代表取締役
木下 峻一
採用改善の専門家。営業代行・事業立ち上げ代行の株式会社コンフィデンスで人事キャリアをスタートし、以降、IT企業(中堅)、コンサルティング企業(上場)、IT・DX支援企業(ベンチャー)で人事を務めた後、現職。「採用は営業」を信条とし、「営業代行で培った『売れるノウハウ』を『採れるノウハウ』に変換しての採用改善」に強みを持つ。東京商工会議所や全国の業界団体で「中小企業・中堅企業の採用改善」をテーマにしたセミナー・講演多数。
東京商工会議所ビジネスサポートデスク 専門家派遣制度 登録専門家
人的資本コーディネーター®検定 運営委員
シリーズ「採用難に勝つ(克)!中小企業・中堅企業の採用改善」(全10回)
2回目の本記事では、「採用に勝つための準備 ~4つのS~」についてお伝えします。
※ 本シリーズ投稿は、商工会議所や業界団体で開催している採用力強化セミナーの内容の一部を再構成したものです。

営業代行の人事キャリア × 中途採用・新卒採用の最前線一筋10年超の知見
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▼ このページの内容 ▼
採用に勝つための4つのS
戦略(Strategy)
ストーリー(Story)
取組姿勢・やる気(Stance)
選択(Selection)
まずは1の「戦略」から始まり4の「選択」が最後。この順番どおりに進めていくことが重要です。どんな採用方法をするのか、どの求人広告を使うのかといった「選択」は一番最後なのです。この「選択」から始めてしまって、苦戦している中小企業・中堅企業が多くいらっしゃいます。
当社は【採用改善の専門家】として、東京商工会議所でのセミナー登壇やコンサルティングを通じ、300社を超える中小企業・中堅企業の採用の現状をみてきました。実は、大半の会社において、「経営戦略や事業戦略はあっても、採用戦略はない(または弱い)」という戦略不在の状態で、手段ありきの採用になっているということがわかりました。その結果、採用のやり方や手段の選択を誤り、求人費用だけが流れ出ていっているのが現状なのです。
採用活動では、手段という「選択」よりもまず、どのようなコンセプトを描き、どのように「戦略」を立てるかということが重要です。もっと言えば、採用に成功している会社は、コンセプトや戦略がしっかりと作られているケースが多いのです。
1. 戦略(Strategy)

採用したい人物像を明確にする
「現状」と「あるべき姿」、その間の差(ギャップ、乖離)を明確にする
上記で明らかになった差を埋めるために、そのポジションに求めることは?(仕事内容の棚卸し)
要件を決める(職務スキル面・職務遂行スタンス面・全社スタンス面)→ 必須要件、歓迎要件
自社が採用したい人物(ペルソナ)が抱えている(解決したいと思っている)悩みは?
自社が提供できる価値やメリットを明確にする
採用SWOT分析(採用における強み・弱みは? 機会・脅威は?)
「自社」「競合」「求職者」の3つの観点で(=3C)
強みと機会を組み合わせたら?
コンセプト(基本軸)に落とし込む
採用ターゲット
自社の強みや特徴
ニーズ(求職者の悩みの解決)
2. ストーリー(Story)

整理した内容を、求人票や会社紹介に落とし込む
キーワードは、「わくわく」「ちょっと気になるな」「この会社良さそうかも」
想いを表現する(理念、パーパス、ミッション、ビジョン、バリュー)
「自社の事業への想い」「社員への想い」「社会への想い」仕事内容を具体的に(イメージを呼び起こせるように)
仕事/この会社で働く面白みや楽しさを伝える
枠いっぱいに、強みや特徴、メリットをPRする
3. 取り組み姿勢・やる気(Stance)

持つべきスタンス
本気で!中途半端にやらない
社長や役員が採用に本気になる
求職者からの連絡にはなるべくはやく返信(クイックレスポンス)
選ぶというより、選ばれるように(惹きつけ、口説き)
ウソや偽りは絶対ダメ!
積極的な情報提供、情報開示(求職者が欲しい情報を先回りして提供→信頼を得やすい)
4. 選択(Selection)

採用手法
無料求人ページ(engage, Airワーク)
求人検索エンジンの無料枠(Indeedなど)
社員紹介、知人紹介(リファーラル)
ハローワーク
自衛隊援護協会、再就職斡旋支援機関
求人広告
ダイレクトリクルーティング(ビズリーチ など)
人材紹介(転職エージェント)
選考方法
面接(2回くらい) できれば初回はオンライン(Zoomなど)も選択肢に
適性検査(SPI など)
筆記試験:一般常識、言語(国語)・非言語(数学)
リファレンスチェック:身元紹介・人物確認を、第三者へのインタビューを通じて実施
選考基準
職務スキル
職務遂行スタンス
全社スタンス(経営理念、行動規範、ミッション・ビジョン・バリュー、パーパスなど)
本記事のまとめ
採用に勝つための4つのSを、次の順番で
戦略 → ストーリー → 取り組み姿勢・やる気 → 選択
どんな採用方法をするのか、どの求人広告を使うのかといった「選択」は一番最後に!「選択」から始めてしまって、苦戦するケースが多発しています。コンセプトや戦略をしっかりと作ることは、採用改善、採用力強化の要です。

以上、「採用に勝つための準備 ~4つのS~」の大枠をお伝えしました。各テーマの詳細と事例を交えた説明は、次回以降、複数記事にわたってお伝えしますのでご活用いただければと思います。
次回は、「戦略編1:採用したい人物像を明確にする」をお届けします。
お断り:「戦略」の立案は、本記事で触れたSWOT分析や3C分析のほかにも様々な分析手法を組み合わせることが本来は望ましいのですが、当社では「これだったらウチの会社でもできるな」「やってみよう」と感じてもらってすぐに行動につなげていただくことをもっとも大事にしているため、あえて簡易的に(かつ効果につながりやすい方法に)絞ってお伝えしています。ご了承ください。
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